ご飯は左
ご飯は食べる人から見て、「ご飯が左」です。
ご飯が左の理由は、古来より神様にお供えしたり、お米はとても神聖なものとされました。また、年貢として納めていたり、通貨のように用いられたり、高い価値がありました。
例えば、ご飯、お寿司、おにぎり、お粥など、お米にまつわる言葉に「御」がつけられています。
日本では、左上右下(さじょううげ)という左側を上位とする伝統的な考え方があり、例えば、左大臣の方が右大臣よりも位が上です。
そのため、お茶碗を左側におくといわれています。
また、陰陽五行思想により、ご飯は陽、汁物は陰であることに基づいて配置が決められたとする説、汁椀はお茶碗よりも高さが低いため、奥にある主菜を取りやすいように汁椀を右側に置いているという説などもあります。
この茶碗と汁椀の配置は平安時代には確立していたと言われており、1200年超も変わらず受け継がれています。